色彩模様いしのまき <赤> 秋の日差しに燃ゆる花 ヒガンバナ(石巻市真野)
真っすぐに伸びた茎に赤い花が開き、柔らかな日差しを受けて輝く。石巻市真野の長谷(ちょうこく)寺では毎秋、境内の斜面や墓地に咲くヒガンバナが来訪者を迎える。
ヒガンバナは元々斜面の一部に自生していたが、永松泰信住職(75)が30年以上株分けしながら数を増やしている。今では優に20万株を超え、中には珍しい白い花も咲く。
記録的な猛暑の影響を受け、今年は開花が大幅に遅れた。日が陰りやすい木陰から茎が出始めると、徐々に辺り一面に咲き広がった。
10月1週目には、最盛期を堪能しようと市民や写真愛好家らが来訪。ようやくの出番とばかりに、ヒガンバナが秋の訪れを伝えていた。
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