描く楽しさ知る「ヒトコマ」に マンガ創作・交流拠点が誕生 石巻・中央
マンガやアニメを制作する若者らの交流・創作活動拠点「いしのまき MANGA Lab.ヒトコマ」が7日、石巻市中央2丁目にグランドオープンした。記念のセレモニーが現地であり、関係者約70人が新施設の門出を祝った。
ヒトコマは同市のまちづくり会社「街づくりまんぼう」が運営する。漫画家や声優を招いたイベント、ワークショップを企画。タブレットや資料集などの資機材をそろえ、創作活動に乗り出す小中学生や若者の初めの「一こま」を支援する。
石巻にゆかりのある漫画家・故石ノ森章太郎氏の作品や、石ノ森氏が使っていたのと同じ作画資料集なども用意し、プロの仕事に近づいてもらう。
まんぼうの木村仁社長は「地域の子どもたちが気軽に集まって活動、交流する場所にしたい。将来この施設をきっかけに活躍する人が出たらうれしい」とあいさつした。
仙台市出身の漫画家スズキスズヒロさんのトークショーもあり、幼少期に石巻市中瀬の石ノ森萬画館を訪れたことがきっかけで漫画家を志した経験を語った。子どもたち向けのマンガ制作の教室も開いた。
スズキさんは「子どもの頃にヒトコマがあれば毎日通っていたと思う。一人でも多くの子どもにマンガを描く楽しさを知ってほしい」と話した。
開館時間は午前10時~午後5時。休館日は火、水曜(祝日の場合は翌日か翌々日)。タブレットの利用には年間パスポートの登録が必要。年会費は18歳以下550円、18歳以上30歳未満3300円、30歳以上5500円。連絡先はまんぼう0225(23)2109。
ヒトコマなど市中心部では7日、「石巻まちんなか文化祭」が始まり、8日は石巻のご当地ヒーロー、シージェッター海斗に声優が現場でアテレコするショーなどがある。
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