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色彩模様いしのまき <ピンク> 豊作の喜び、乱舞軽やか はねこ踊り(石巻市桃生町)

ピンクの着物を振り乱しながら舞う寺崎はねこ踊り保存会の踊り手たち

 薄桃色の着物が暗がりに振り乱れる。踊り子たちの派手ないでたちと威勢、軽やかな跳躍が観衆の高揚感を誘う。

 石巻市桃生町の郷土芸能「はねこ踊り」は江戸時代、凶作や飢饉(ききん)で苦しんでいた村人たちが久しぶりの豊作に歓喜し、踊り回ったのが起源とされる。現在は花柄の着物と姉さんかぶりに身を包み、両手に扇子を持ってリズミカルに舞う。躍動的な豊年踊りは全国でも珍しいという。

 9日に市桃生植立山公園で開かれた「ものうふれあい祭り」。メインのパレードでは、寺崎はねこ踊り保存会の踊り手たちが情熱的な舞を披露。フィナーレでは会場の熱気が最高潮に達し、沿道の観衆も交えた乱舞を繰り広げた。

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