牡鹿斎場、年度末で休止 石巻市が決定 老朽化や利用者減
石巻市は、牡鹿地区の市牡鹿斎場を本年度末で休止することを決めた。施設の老朽化や利用数の減少のため。
牡鹿斎場は1982年3月、鮎川浜に開設。東日本大震災の津波被害を免れ、40年にわたり地区で火葬を担ってきた。鉄筋コンクリート平屋で床面積は約253平方メートル。火葬炉1基や待合室などを備えるが、火葬設備は耐用年数とされる16年を大幅に超過し、施設の維持には大規模修繕が必要となっていた。
利用件数は新市合併後の2008年が年間62件だったのに対し、昨年度は7件だった。震災以降は減少傾向が続いていた。市は4月に地区の代表者が集まる会議で状況を説明し、休止の合意を得た。
市環境課の担当者は利用数の減少について「葬祭様式の変化により、旧石巻市内の葬祭会館と石巻斎場を利用する住民が増えたのではないか」と説明する。
牡鹿斎場の休止で、市内の火葬場は石巻斎場と雄勝斎場の2カ所となる。
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