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「三陸もの」アピール 仙台で水産物応援イベント 卸売業者ら70人が参加

市場関係者から説明を聞く郡市長(右)=仙台市若林区の市中央卸売市場

 東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の水産物を応援しようと、仙台市は9月29日朝、「常磐・三陸水産物応援キャンペーン」を市中央卸売市場(若林区)で開いた。東北6県の水産物卸売業者ら約70人が参加し、旬の常磐・三陸ものを味わった。

 会場には、福島県産のメヒカリやヒラメなどの「常磐もの」と、ホタテやメバチマグロのブランド魚「三陸塩竈(しおがま)ひがしもの」などの三陸もの、計16種類が並んだ。参加者はメヒカリの唐揚げ、ホタテやヒラメの刺し身を試食した。

 キャンペーンには東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に伴う風評被害対策の狙いもあり、郡和子市長は「漁業関係者を東北全体で応援したい」とあいさつした。

 仙台水産(若林区)の本田誠社長は「豊かな海でとれた水産物を、多くの人に楽しんでもらいたい。関係団体と連携して安全性をアピールしたい」と話した。

 市中央卸売市場によると、1~8月の同市場の岩手、宮城、福島3県の鮮魚類取扱量は、震災前に近い計6803トン。福島県の取扱量は375トンで震災前の3分の1程度だという。

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