防ごう特殊詐欺 全国地域安全運動スタート 石巻地方各地で呼びかけ
石巻地区、一日署長に桜坂高生
石巻地区の出動式が石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園であった。石巻地区防犯協会連合会など18団体の関係者計約90人が出席。石巻署の手島俊明署長は「地域への帰属意識の再生が安心安全には必要。防犯意識を高めてほしい」とあいさつした。
市桜坂高3年の木村涼夏さん(18)と阿部琉彩さん(17)を一日警察署長に委嘱。2人は「地域社会の一員として防犯活動に取り組む」などと宣言した。同署の佐々木勇治生活安全課長が指揮を執り、パトカーや青色防犯パトロール車など計30台が出動した。
出動式後、キャンペーン活動を同市茜平4丁目のイオン石巻店で実施。木村さんと阿部さんは「気をつけてください」と声をかけながら、「電話でお金の話はしない」などと書かれたチラシやティッシュの200セットを来店客に配った。
木村さんは「友達や家族に声掛けをしていきたい」、阿部さんは「詐欺などの被害に遭わないように、多くの人にこのイベントを知ってほしい」と話した。
河北地区、飯野川中生ら防犯推進
河北地区大会は石巻市河北総合センターで開かれ、河北地区防犯協会連合会など5団体の関係者計約40人が参加。河北署の山田正弘署長は「地域の見守る目が犯罪の抑止になる。安心安全のために連携してほしい」とあいさつした。
少年の非行防止などに努めたとして、市飯野川中の生徒会役員でつくる健全育成ボランティア「飯中アルカス」が県警本部長と県防犯協会連合会長の連名による自主防犯ボランティア功労団体の表彰を受けた。
アルカスを代表し、2年の阿部莉音菜副会長(14)が「『みんなでつくろう安心の街』を合言葉に防犯活動を推進していく」と地域安全宣言をした。
市雄勝中の全生徒10人が「伊達の黒船太鼓」を披露し、運動の士気を高めた。大会後は同市成田のウジエスーパー飯野川店で、犯罪被害防止の啓発チラシを買い物客に配った。
大会では市防犯協会連合会北上支部の武山憲夫さんが県防犯功労者、千葉宏一支部長は河北地区防犯功労者の表彰を受けた。
関連リンク
- ・県議選あす告示 石巻・牡鹿区の現新6氏、準備整う 独自争点掲げ支持拡大
- ・本と出合い、人と交流 石巻で一箱古本市 中心市街地ににぎわい
- ・北限のオリーブ、収穫始まる 鈴なりの実を手摘み 石巻・沿岸部4地区
- ・鯨や鹿、肉料理さまざま 石巻で食べ比べイベント初開催 家族連れ楽しむ
- ・全国の専門校開発品をPR 石巻商高生が接客、販売 きょうまで