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北限のオリーブ、収穫始まる 鈴なりの実を手摘み 石巻・沿岸部4地区

鈴なりに実ったオリーブを収穫した

 東日本大震災で被災した石巻市沿岸部で特産化を目指し栽培されているオリーブの収穫が10日、4地区で始まった。

 大川地区の圃場では朝早くから生産者や市職員ら約20人が作業し、実約300キロを収穫した。鈴なりになった実を次々に手摘みし、鮮やかな緑の実がバケツを満たした。

 今年は夏に気温が高い日が多く、生育が良かった。収穫した実はすぐに北上地区にある施設で搾り、オリーブオイルに加工した。

 北上地区でオリーブの木約900本を栽培する「農事組合法人みのり」の千葉昭悦代表理事(75)は「今年は実の付き方が良く、採りがいがある」と話した。

 加工したオリーブオイルは29日に市北上町十三浜の市北上地区多目的広場で開かれる「北上にっこりまつり」など、地域のイベントで随時販売するほか、ふるさと納税の返礼品として流通させる予定。

 市内でのオリーブ栽培は2014年に始まった。「石巻市北限オリーブ研究会」を産官学民で組織し、津波被害の大きかった北上、大川、雄勝、網地島の4地区で計2000本を栽培している。

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