(715)赤い月にんげんしろき足そらす/富澤赤黄男(1902~1962年)
神話的な雰囲気。人間の足がオブジェのように月に白く輝いている。美しいが恐ろしい。退廃的な雰囲気もありつつ、原始的なパワーも感じる。掲句は実は連作俳句「赤い月」の一部で、全体を通して見るとエロティックな句である。<赤い月をみなをとこをとりこにせり><赤い月淫々たれば草を嗅ぐ><赤い月にんげんしろき足…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。