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小学生と保護者、女川の「今」を体感 秋の親子見学会

自分で焼いた笹かまぼこを頬張る親子

 女川町の東日本大震災からの復興状況を知ってもらう「石巻かほく 女川復興 秋の親子見学会」(三陸河北新報社主催、東北電力協力)が14日、開かれた。晴天に恵まれ、参加した小学生と保護者13組の26人は施設での体験を通して、女川町の今を肌で感じる機会となった。

 初めに東北電力女川原子力PRセンターと女川原子力発電所の構内を見学。PRセンターでは原子力発電のしくみについて、やかんの蒸気と風車に例えた説明を受けたほか、発電所構内ではバス内から防潮堤を間近に見た。

 JR女川駅前の女川町まちなか交流館では、魚形の木製キーホルダー「onagawa fish」の制作体験をした。一人ずつ魚の形をした木材にやすりをかけ、つるつるの表面に仕上げた。

 また浦宿浜の水産加工会社・高政では、笹かまぼこの手焼き体験と工場見学をした。手焼き体験では親子で笹かまぼこが熱で膨らむ様子を楽しみ、焼きたてを満足げに頬張った。

 最後は女川港からクルージング。震災時の様子を聞きながら、女川原子力発電所や出島架橋予定地を洋上から眺めたり、うみねこにえさを与えたりした。子どもたちは一生懸命にえび煎餅の先端を持ってうみねこを呼び寄せた。

 参加した石巻市須江小4年の阿部創友(そうすけ)君(9)は「全て楽しく体験できたが、特に魚のキーホルダーのやすりがけが楽しかった。また来たい」と話した。

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