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5年ぶり「鮮魚すくい」盛況 大漁まつり、3万6000人来場

大きな魚を狙ってすくう参加者

 港町石巻を代表する秋の風物詩「第34回いしのまき大漁まつり」(実行委員会主催)が15日、石巻市魚町2丁目の石巻魚市場で開かれた。小雨が降る中、市内外から約3万6000人が訪れた。

 地元の水産加工会社などを中心に78の出店があった。魚の特価販売や、石巻市十三浜のワカメ詰め放題などに長蛇の列ができた。

 メインイベントの「鮮魚競り」には抽選で100人、「マグロの解体ショー」には先着で約200人が参加。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止していた、1回100円の「鮮魚すくい」は5年ぶりに復活。午前1時から先着80人の枠を求めて並ぶ人もいるほど盛況だった。

 鮮魚すくいの参加者は、石巻港で水揚げされたドンコやアジなど4種類の魚が入っている水槽から、たも網を使って魚をすくい上げた。同市開北の高橋春奈さん(34)は、子どものそら君(9)=同市開北小3年=、れいちゃん(3)と午前6時過ぎに並んだという。魚をさばく練習をしているそら君は「楽しかった。刺し身にして食べる」と笑顔で話した。

 鮮魚以外にも、石巻シンフォニックウインドアンサンブルの演奏や、石巻のご当地ヒーロー「シージェッター海斗」のショーなども注目を集めた。

 実行委員長の須能邦雄石巻市水産振興協議会長(80)は「(東京電力福島第1原発の)処理水問題や物価高、魚種の変化で業界は大変。近隣の港の協力もありサンマなどを補填(ほてん)できた。全てのイベントが復活したので来年以降も続けていきたい」と話した。

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