県議選　石巻・牡鹿区、８年ぶり集票争い激化　現職は実績、新人は「風」を強調

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　県議選は２２日の投開票に向けて後半戦に入った。定数が１減り４となった石巻・牡鹿選挙区＝石巻市・女川町＝には、現職と新人計６人が立候補。実績を強調するベテラン現職勢に、新しい風を吹き込もうと新人が挑む。８年ぶりの選挙戦は激戦の構図で、各候補は連日選挙カーで地域を回り、街頭演説や個人演説会で支持拡大に奔走している。

　「今回の戦い、本当に厳しい状況だ。最後の最後まで支援をお願いしたい」。告示日の１３日、市中心部で第一声を上げた現職は集まった支持者に懸命に呼びかけた。

　警戒するのが県内政界で存在感を増す日本維新の会だ。県議選に初めて候補者を擁立し、同選挙区でも新人の公認候補を立てた。７月の仙台市議選では立候補した５人全員が当選し、８月の塩釜市議選でも新人がトップ当選した。

　維新は議席奪取に向け、初日から馬場伸幸代表が石巻入り。今後も幹部の投入を予定する。党の後押しを受ける新人候補は「世代交代し、古い政治を変えたい」と意気込む。

　同選挙区での新人の立候補は２０１１年以来１２年ぶり。１減った議席の争いに新人２人が参戦し、現職候補の一人は「票の流れが読めない」と警戒する。

　８年ぶりの選挙戦で、別の現職陣営は後援会組織の高齢化の影響も懸念。「議席を失う危機」と訴えるチラシを告示後に作成し、支持者にさらなる協力を求めた。

　一方で、新人との舌戦を歓迎する向きもある。別の現職候補は「新人の勢いを感じない。世代交代をもっと語り、正面からぶつかって来てほしい」と終盤戦に向けさらなる盛り上がりを期待する。

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遊説日程（１８日）

【佐々木喜蔵候補】　
　▽選挙カー＝旧石巻市内、河南、旧石巻市内

【三浦一敏候補】　
　▽選挙カー＝水押、開北、蛇田、中央、大街道　
　▽街頭、個人演説会＝イオン石巻店前（午前１１時）、イトーヨーカドー石巻あけぼの店前（同１１時半）、日和山会館付近（午後１時半）、三ツ股復興住宅（同２時２０分）、ヨークベニマル中浦店前（同３時１０分）、ウジエスーパー石巻山下店前（同４時２０分）　

【佐藤雄一候補】　
　▽選挙カー＝河南、桃生、河北、市中心部　
　▽街頭、個人演説会＝イオンモール石巻前（午後１時半、４時）　

【坂下賢候補】　
　▽選挙カー＝須江、鹿又、桃生、二俣、二子、後谷地　

【本木忠一候補】　
　▽選挙カー＝流留、女川、寄磯、鮎川、東浜、鹿妻、住吉、山下・貞山　
　▽街頭、個人演説会＝大森公民館（午後６時半）、河北総合センター（同７時）　

【橋浦清紀候補】　
　▽選挙カー＝真野、沢田、広渕、前谷地、和渕、鹿又、曽波神、わかば