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(718)地は秋のゆふべの露を昇らしむ/眞島楓葉子(1933~1967年)

 露は、朝、太陽の昇る前か、日が暮れたあと、大気中の水蒸気が冷却して生じる。秋の夕方に結んだ露の玉。凝視していると、今度はその露が蒸発して空に昇ってゆく。露のいのちは、かくも儚(はかな)い。昨夜の露を朝に見ているのか、それとも夜中に露を見ているのかは読みを迷うが、形容しがたい心象の影が胸に残る。「地…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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