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60年前の旧大須中「懐かしいね」 石巻で8ミリ上映会 映像で級友と再会

当時を知る人らが懐かしんだ

 1961年ごろの石巻市旧大須中の姿を記録した8ミリフィルムの上映会が14日、同市中央1丁目のシアターキネマティカであった。卒業生など64人が訪れ、約60年前に撮影された級友の懐かしい姿に歓声を上げた。

 映像は無声のモノクロで、当時の授業風景や修学旅行に向かう列車での様子を記録していた。

 卒業生らはスクリーンを指さして級友や教諭の名前を次々と口にし、「懐かしいね」と郷愁に浸った。中には「東日本大震災の津波で昔の写真が全部流されたので感無量」といった声もあった。

 同市新橋4丁目の木村栄子さん(77)は「今日を待ちに待っていた。先生の姿が懐かしかった」と話した。

 撮影者は、かつて同校で理科教諭を務めていた柴田允夫(のぶお)さん=1973年に39歳で死去=。2018年に柴田さんの妻よねこさん宅でフィルムが見つかり、仙台市のNPO法人「20世紀アーカイブ仙台」に寄贈された。

 主催したアーカイブ仙台の坂本英紀理事長(61)は「映像を楽しんでいただき、卒業生が再会するいい機会にもなったのでは」と述べた。

 上映会は来春、大須地区の公民館で開催する予定。

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