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県議選 石巻・牡鹿区 各陣営、投票率低下を危惧 「40%切るのでは」

連日多くの有権者が足を運ぶ石巻市役所の期日前投票

 22日の投開票に向けて6人が争う県議選石巻・牡鹿選挙区(定数4)=石巻市・女川町=で、当落を左右すると各陣営が投票率を気にしている。選挙戦となった前々回2015年は、07年の現選挙区移行以来最低の45.46%に落ち込んだ。今回は定数1減に加え、12年ぶりに新人候補が参戦するなど激戦の構図だが、有権者の関心の低さからさらに下回るとみる候補者が目立つ。「40%を切るのでは」との見方も出ている。

 石巻・牡鹿選挙区の投票率は07年が54.59%だったが、東日本大震災直後の11年11月は49.32%、15年は45.46%と低下傾向。前回19年は無投票だった。

 6陣営は投票率の行方に気をもむ。

 40%前後と分析するのは、共産党現職の三浦一敏氏(73)の陣営。「選挙戦が盛り上がっていない。40%を切るかもしれない」と危惧する。

 無所属現職の本木忠一氏(66)の陣営も低投票率を懸念。「関心が高まっていない。半数以上の有権者に参加し選んでほしいのだが」と吐露する。

 自民党現職の佐々木喜蔵氏(74)の陣営は投票率の分析を「雲をつかむようだ」と表現。「住民の意見を反映するためにも、40%には達してほしい」と願う。

 立憲民主党現職の坂下賢氏(61)の陣営は「久しぶりの選挙戦で、新人候補もいる。前々回より少し上がるのではないか」と期待を寄せる。

 新人候補らは、有権者の関心を高め浮動票の取り込みを狙う。無所属の橋浦清紀氏(59)の陣営は、投票率を35~47%と予想。「若い人たちの投票率が上がるといい」と遊説に力を入れる。

 日本維新の会の佐藤雄一氏(44)の陣営は、若者の選挙離れで投票率が下がるとみる。「44%を期待したいが、実際は42%程度ではないか」と予想する。

 14日始まった期日前投票は17日までに石巻市で4750人が利用し、15年の同時期に比べ438人(10・2%)増えた。女川町は18日から町議選(22日投開票)と合わせ期日前投票できるため、17日までの投票者は18人にとどまった。

 石巻市選管の担当者は「期日前投票の利用者は増加傾向で、最終的な投票率が上がるとは言い切れない」と話した。

   ◇

遊説日程(19日)

【佐々木喜蔵候補】
 ▽選挙カー=旧石巻市内、桃生町、旧石巻市内 

【三浦一敏候補】
 ▽選挙カー=鹿又、河北、桃生、中里、水押、開北水明、中央、湊、渡波 
 ▽街頭、個人演説会=新田町(午前9時)、樫崎(同9時50分)、神取(同10時50分)、和渕(同11時半)、みやぎ生協大橋店前(午後2時10分)、水明会館(同2時50分)、石巻駅前(同3時半)、泉町(同4時)、鹿妻県営住宅(同4時40分) 

【佐藤雄一候補】
 ▽選挙カー=河南、稲井、渡波、鹿妻、湊 
 ▽街頭、個人演説会=イオンモール石巻前(午後4時) 

【坂下賢候補】
 ▽選挙カー=桑浜、上雄勝、針岡、大須、女川、飯野川、吉野、新田 

【本木忠一候補】
 ▽選挙カー=釜・大街道、蛇田、雄勝、橋浦、飯野川、水明、中央、山の手 
 ▽街頭、個人演説会=あけぼの会館(午後7時) 

【橋浦清紀候補】
 ▽選挙カー=鹿又、北上、飯野川、中島、中津山、蛇田 
 ▽街頭、個人演説会=石巻市桃生町の旧葵会館前(午前11時半ごろ)

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