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(720)鈍行てふ時間授かり豊の秋/大石誠(1937年~)

 企業人として忙しく働いていた作者は、退職を機に俳句を始めた。「足元に咲く小さな花にも鳥にも、見上げる空の移ろいにも感動を覚えました」と句集あとがきにある。俳句を詠もうとすることによって、今まで気に留めなかったものが呼び覚まされ、心に響いてくるのだろう。現役のときは時間に追われて上の空だったが、今は…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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