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県議選あす投開票  石巻・牡鹿区、本木氏と佐々木氏先行 追う4氏、上積みに懸命

 任期満了に伴う県議選は22日に投票が行われ、即日開票される。最終盤に入り、石巻・牡鹿選挙区(定数4)=石巻市・女川町=の争いは無所属現職の本木忠一氏(66)と自民党現職の佐々木喜蔵氏(74)が先行。共産党現職の三浦一敏氏(73)、日本維新の会新人の佐藤雄一氏(44)、立憲民主党現職の坂下賢氏(61)が追う。無所属新人の橋浦清紀氏(59)は広がりを欠く。

 終盤情勢は、三陸河北新報社が行った期日前投票の出口調査や事前取材を基に分析した。各候補は票の上積みに懸命で、最終日まで選挙カーでの遊説や街頭演説で支持を訴える。

 前々回トップ当選の本木氏は、後援会組織がフル回転し足場を固めた。期間中に市内12カ所で開いた個人演説会では実績を強調し、「仙台一極集中の是正に勇気と情熱を持って取り組む」と主張。最終日まで支持固めを徹底する。

 佐々木氏は地盤の旧石巻市内を中心に全域を巡回。県や国とのパイプの太さをアピールし、物価高や人口減少対策を訴える。陣営は「1票でも多く得票したい」と票の上積みに注力し、21日は旧市内で最後の訴えを行う。

 8000票を目標に掲げる三浦氏。毎日精力的に街頭に立ち「4病院再編の問題をはじめ、村井県政に猛省を促す」と訴えた。最終日は地元の水押・開北地区や子育て世代の多い蛇田地区などを重点的に回り、追い上げる。

 佐藤氏は、当選ラインを8000票程度と見込む。党幹部も応援に駆け付け、大型商業施設付近で街頭演説を繰り返し票の掘り起こしに注力した。「これまでと同じか、一新か。停滞か、維新か。世代交代を訴える」と意気込む。

 河北地区を地盤とする坂下氏は、沿岸部での街頭演説で「本気になって郡部の課題に取り組むのは自分しかいない」と支持を訴えた。終盤は回りきれなかった地区を重点的に巡り、さらなる集票に向け追い込みをかける。

 農水産業の振興や教員経験を生かした教育改革などを掲げる橋浦氏は、教え子らが支える「草の根選挙」を展開。票田の蛇田地区などで街頭に立ち「暮らしの困り事や負担の軽減に取り組む」と訴え、懸命に浮動票の取り込みを図る。

 12日現在の有権者は12万2236人(石巻市11万7172人、女川町5064人)。

◆県議選立候補者(届け出順)
石巻・牡鹿(4―6) 
 佐々木喜蔵 74党県役員  自現(6)(公推) 
 三浦 一敏 73党県議団長 共現(3) 
 佐藤 雄一 44元石巻市議 維新 
 坂下  賢 61党県副代表 立現(6) 
 本木 忠一 66会社役員  無現(5) 
 橋浦 清紀 59元高校教諭 無新    

遊説日程(21日)

【佐々木喜蔵候補】
 ▽選挙カー=旧石巻市内 
 ▽街頭、個人演説会=かわまち交流広場(午前9時) 

【三浦一敏候補】
 ▽選挙カー=水押、開北、水明、湊、流留、新栄、南境、蛇田、大街道、中央、駅前北、鹿又、桃生、河北、中里、開北 
 ▽街頭、個人演説会=後援会事務所前(午後6時) 

【佐藤雄一候補】
 ▽選挙カー=河南、桃生、石巻中心部 
 ▽街頭、個人演説会=イオンモール石巻前(午後4時)、石巻市広渕の選挙事務所前(午後7時半) 

【坂下賢候補】
 ▽選挙カー=桃生、大谷地、飯野川、北上、二俣 
 ▽街頭、個人演説会=二子中央公園(午後7時) 

【本木忠一候補】
 ▽選挙カー=桃生、河南、蛇田、釜・大街道、中央、湊、稲井 

【橋浦清紀候補】
 ▽選挙カー=河南、市中心部、蛇田 
 ▽街頭、個人演説会=イオンモール石巻前(午後0時半)、菰継交差点(午後4時)

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