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夜のにぎわい拠点「石巻ブンカボックス」、年内開設へ 空き家を改修 資金募る

オープンに向け改装が進む

 石巻市中央1丁目の「シアターキネマティカ」を運営する石巻劇場芸術協会は、施設に隣接する空き家を改修し、食や芸術に携わる地域のクリエーターに向けたチャレンジショップ「石巻ブンカボックス」をオープンさせる。年内の開設に向け整備を進めており「夜の街にかつてのにぎわいを取り戻す」と意気込む。

 矢口龍太代表(40)らが今春、ボランティアの力も借りながら改修を始めた。空き家は木造2階で築年数は50~60年ほど。東日本大震災の津波で入り込んだヘドロの除去や基礎の補修・補強などに取り組んでいる。

 1階は飲食店経営に関心がある人に貸し出し、1年などの長期で出店してもらう。2階はアーティストの個展やイベントを開くギャラリーとして運用する。バーや居酒屋など夜間に交流できる場を作りながら、文化的活動を盛り上げる。

 改修には牡鹿半島のスギ材などを中心に使うほか、解体された木造復元船「サン・ファン・バウティスタ号」の廃材も活用。石巻ならではの素材で、木の風合いを生かした内外装に仕立てる。

 矢口代表は「地域を盛り上げてくれる人と一緒ににぎわいをつくっていきたい」と話した。

 協会は整備資金として寄付・協賛を募っている。支援は工事費や物品購入費に充てる。連絡先は協会0225(98)4765。

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