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音楽で復興後押し 「石巻第九」12年ぶり 市民合唱団、練習に熱 26日披露

本番に向けて練習に励む参加者たち

 26日に石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で開催される「復活の第九-第1回石巻第九」(実行委員会主催)を前に、ベートーベンの交響曲第9番(第九)を歌う合唱団の練習会が10月28日、施設内であった。

 合唱団は石巻地方の住民を中心に約100人で構成。昨秋、石巻市桃生町で結団式と初回の公式練習を実施し、以降は月1回のペースで練習を重ねてきた。

 練習会には約90人が出席。本番で指揮者を務める関西フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者藤岡幸夫さんが約2時間指導した。藤岡さんは「肩の力を入れ過ぎず、笑顔を意識してほしい」や「日本人は歌う際、語尾を強く発音してしまう。滑らかに歌うといい」とアドバイスした。

 親子で参加する石巻市蛇田の遠藤めぐみさん(46)は「家族で合唱に参加できることはめったにないので楽しみたい」と話し、次女のほのかさん(11)は「これまでの成果を本番で出し切る」と意気込んだ。

 市民合唱団による第九の披露は2011年2月以来12年ぶり。復活の第九は、東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻の復興を音楽で後押しすることや情報発信などが目的。石巻市民交響楽団、復興支援を続ける堺市の林田順平商店などでつくる実行委が企画した。

 26日は午後2時開演。前売り券(2000円)は市複合文化施設などで扱う。当日券もある。高校生以下無料。

 連絡先は実行委0225(95)1111、内線5055。

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