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オール宮城産のビール イシノマキホップワークスが初醸造 来月出荷へ

生のホップを手作業で割く参加者たち

 石巻市中央1丁目の醸造所「ISHINOMAKI HOP WORKS(イシノマキホップワークス)」は、初めて県内産の原材料だけを使い、ビール「HOP HOPE HARVEST」の醸造を始めた。

 1日は前日に砕いた大麦を釜で煮込んで麦汁にし、ホップを手作業で割く仕込み作業を行った。大麦を提供する東松島市の一般社団法人東松島みらいとし機構(HOPE)代表理事の引間世枝美さん(49)や交流サイト(SNS)で募った有志の参加者ら6人が手伝った。

 ビールは約1カ月発酵、熟成させる。ホップワークス醸造長の岡恭平さん(42)によると青々しくすっきりとしていて、少し甘みのある味わいに仕上がる見込み。引間さんは「味わいながら、希望の大麦を知ってもらいたい」と期待した。

 ホップは石巻市北上地区で自社栽培した2種類を使用。センテニアルという種類で香りを付け、カスケードで苦みを出す。HOPEがアサヒグループホールディングスと取り組む「希望の大麦プロジェクト」として、昨年6月に収穫した二条大麦を使用する。

 ホップワークスは一般社団法人イシノマキ・ファーム(石巻市北上町)が運営。看板商品の「巻風エール」などは外国産の材料も使用しているが、県内産の原材料だけを使用した醸造は初めての試み。

 12月初旬から約1000本を出荷し、石巻市内外の小売店やホップワークスで販売する予定。330ミリリットルで660円。岡さんは「どんな食事にも合う。気兼ねなく食卓に選んでいただければうれしい」と話した。

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