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社会課題や決意、訴え 女川町民弁論大会 最優秀に千葉さん、高橋さん、斉藤さん

記念撮影する参加者

 第52回女川町民弁論大会が5日、同町まちなか交流館であり、小中高生8人が生活の中で感じた疑問や社会課題について、熱弁を振るった。最優秀賞には小学生の部が女川小6年千葉一夢珂(ひめか)さん、中学生の部は女川中2年高橋莉生(りお)さん、一般の部で女川高等学園3年斉藤穂香さんが、それぞれ選ばれた。

 千葉さんは「食品ロスを減らすために」と題して発表した。購入する食材の確認、購入量の抑制など四つの解決策を提示。土が付いたまま、直射日光を避け、風通しの良い場所に置くという芋類や根菜類の保存法を紹介し「保存の方法一つで、食品ロスを減らすことができる」と訴えた。

 高橋さんの演題は「人生の物語」。ある柔道大会で敗退し「理想が自分を苦しめる足かせでしかなかった」が、県大会進出を決めた経験から「理想を追い求める、それこそが人生」「理想の先にある未来にワクワクしながら、私は私だけの人生の物語をつくろう」と、堂々と決意を語った。

 介護の仕事を志す斉藤さんは「自分の考えを持つことの大切さ」をテーマに発表した。AI(人工知能)や介護ロボットは現場で役立つが「優しさや温かさに触れたり、憧れたりすることは、機械ではできない」と強調。相手の気持ちなどを想像することが「とても大切なこと」と訴えた。

 石巻高同窓会女川支部の「女川鰐陵(がくりょう)会」、町内の経済人団体「金曜会」主催。近年は新型コロナウイルス禍で休止が続いた。4年ぶりに開かれ、町民ら約120人が訴えに聞き入った。

 最優秀賞以外の受章者は次の通り。(敬称略)

【小学生の部】
▽優秀賞 白石美紅(女川小6年)
▽敢闘賞 岡あさひ、杉浦凜(女川小6年)

【中学生の部】
▽優秀賞 佐藤まなみ(女川中3年)

【一般の部】
▽優秀賞 伊藤日菜(女川高等学園3年)

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