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洪水に備え避難地図作成、複数経路示す 石巻・高須賀下自主防災会

洪水発生時の避難経路など緊急時の対応を確認する住民

 石巻市桃生地区の高須賀下自主防災会が、洪水に備えて避難地図を作成した。地区のそばを北上川が流れており、各地で発生している豪雨災害などを受けて避難場所や複数の避難経路などを1枚にまとめた。自主防災会の54世帯全戸に配布し、5日の市総合防災訓練に合わせて研修会を開いた。

 地図はA3判カラー。桃生の南端に当たる高須賀下地区から、洪水の危険性が高まった場合に避難所となる市桃生総合センターまでの道順をまとめた。メイン通りである県道河南米山線のほか、冠水や渋滞に備えて内陸側を走る複数の農道も示した。主要経路には目印になる建物や所要距離・時間を書き加えた。

 地区と総合センターは7~8キロ離れている。住民から「どの道を通ればいいのか」といった声が上がったことを受け、今夏に作成に着手した。防災会の役員が距離や時間を計測したり、地図を編集したりして手作りした。

 研修会は高須賀下親交会会館であり、住民約35人が参加。作成した地図を基に、避難経路や冠水が予想される道路などを確認した。

 金子浩章会長(63)は「各地で豪雨による堤防決壊があり、人ごとではない。農道の存在も再認識し、より迅速で確実な避難につなげてほしい」と語った。

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