いらっしゃいませ ＞ お酒　よこやま（石巻市前谷地）

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＜角打ちで日本酒楽しむ＞

　石巻市のＪＲ前谷地駅前に８月にオープンした酒店。空き店舗となっていた築４０年超の衣料品店を改装した、レトロでモダンな外観が目印だ。小売りだけでなく、購入した商品をその場で味わえる「角打ち」スペースがあり、昼から「ちょい飲み」が楽しめる。

　店主の横山浩之さん（５２）は前谷地出身。日本酒好きが高じて高校の教員を早期退職し、古里に念願の店を構えた。

　日本酒は県内の酒蔵を中心に２０種類ほどを取りそろえる。一推しは、柔らかな口当たりで食事に合う萩野酒造（栗原市）の純米酒「萩の鶴」（７２０ミリリットル入り１７２８円）。個性的な味わいが特徴的な福乃友酒造（大仙市）の純米吟醸原酒「冬樹」（同１８７０円）もお勧めだ。

　店内では萩の鶴を１合６００円、生ビールは１杯５００円で提供する。スナック菓子や缶詰（２００～５００円）など軽いつまみも用意。「酒場詩人」を名乗る作家吉田類さんを敬愛する店主と、酒談議を楽しむのもいい。

　横山さんは「隣り合った客との対話や温かい雰囲気を味わえるのが角打ちの魅力。地域の人たちの憩いの場になればうれしい。酒好きの人に気軽に立ち寄ってほしい」とほほ笑む。
（奥）