動物に優しい街、訴え　イオン石巻でパネル展　野良猫の死きっかけ

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　動物愛護の促進を訴えるパネル展が６日、石巻市茜平４丁目のイオンモール石巻２階催事スペースで始まった。同店駐車場で昨年、車にひかれた野良猫「ハナクロ」の死をきっかけに、動物に優しい街のあり方を考える。１２日まで。

　動物愛護活動を支援する同市のＮＰＯ法人「アニマルクラブ石巻」が主催。ハナクロが食事にありつけていなかったことや保健所に引き取りを断られたことなど、野良猫をめぐる地域の現状や不妊手術の重要性をパネルで紹介する。

　最終日はペットにまつわる法律や野良猫の捕獲方法など地域猫活動についての相談会を午後１～３時に実施する。チャリティーグッズの販売も正午～午後４時にあり、売り上げは身寄りのない動物の医療費に充てる。会場はいずれも同店１階海の広場。

　市には現在、動物愛護に関する条例がなく、アニマルクラブは交通事故や飢餓に苦しむ猫を減らそうと動物愛護の推進に取り組んでいる。１月には野良猫の避妊・去勢手術への助成金制度創設といった対策を市に提言した。

　阿部智子代表（６４）は「動物に優しい街にするには市民が自覚と行動力を持つことが第一歩。かわいそうな野良猫の現実と向き合う人には協力したい」と訴えた。