(742)冬日差しごと体折り屈伸す/千倉由穂(1991年~)
冬の太陽のありがたさがしみじみと伝わってくる。お日さまの光を全身に受けて、さあ血行をよくしましょう。現役世代ならデスクワークの合間に、リタイア世代ならたまには体を動かすために。寒さと運動不足(失礼)のために凝り固まった全身の筋肉が、冬日差しと一体化することで再び動き出す。太陽で元気を充電しているよ…
関連リンク
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- ・(737)ガラス窓壊れてしまふよい天気/富澤赤黄男(1902~1962年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。