「縄文人」の気分満喫 奥松島で体験型イベント 当時の編み方でコースター作りも
東松島市の奥松島縄文村歴史資料館で5日「奥松島縄文村まつり」が開かれた。来場者らは縄文時代の衣・食を体験。当時の暮らしに思いを寄せた。
祭りは入館無料で、館内外でさまざまな体験ブースが設けられた。屋外では火おこし体験や勾玉作り、当時の方法で編むコースター作りなどがあった。
火おこし体験をした矢本一中の千葉新太さん(13)は「縄文人もこうやったのかなと思い浮かべながら火をおこした。勢いよく回すとすぐ火が付き楽しかった」と笑みを浮かべた。
家族と来場した同市大曲の主婦小野ひとみさん(38)は縄文時代の衣服を試着。「当時の人たちは自分で全部作ってたなんて考えられない。縄文の暮らしに興味が湧いた」と話していた。
宮戸島の里浜で育てられたそばの実や資料館で海水を煮詰めて作った塩、当時も食べられていた食材のみを使用し、土器で調理された縄文がゆが約100食無料で振る舞われた。昆布とキノコのうまみがしみ出た縄文グルメに来場者は舌鼓を打った。
午後には、鹿の角と骨を使った当時の方法でのカキむき競争も行われ、勝者には殻付きカキ30個が贈られた。
前資料館長で文化財専門官の菅原弘樹さん(61)は「里浜の遺跡調査で分かったことを元にした体験を集めた。縄文に思いを寄せてほしい」と語った。
焼き鳥やクレープの出店のほか、おもちゃや衣服などのフリーマーケットもあった。
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