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被災住宅跡地を庭に 市民グループが手作り「誰でも憩える場を」、23日披露会 石巻・渡波

 東日本大震災の津波で被災した石巻市渡波黄金浜の住宅跡に、市民グループが庭を手作りしている。「コミュニティーガーデン黄金浜おむすび村」と名付け、23日に「村びらき」と称したお披露目会を行う。メンバーは「誰でも気軽に憩える場として、地域の人たちと庭を一緒に育てていきたい」と願う。

住宅跡地に設けられた「黄金浜おむすび村」。季節の花などで彩られた

 場所は渡波黄金浜の市道渡波稲井線沿い(薬王堂石巻黄金浜店北側)にある約100坪の土地。設置するのは市民公益活動団体「ラブ・イズ・アクション」で、30~70代の男女5人で構成する。

 メンバーの友人の自宅があった区画を無償で借り受け、仲間の協力を得ながら7カ月かけて整備してきた。季節の花々やオリーブの木を植え、ベンチを設け、一角では季節の野菜を育てる。

 代表の粟野祥子さん(69)は復興支援で石巻地方に通い続けた縁で、大崎市から石巻市吉野町1丁目に移り住んだ。「人と人、内陸と沿岸、異世代を結ぶ拠点を目指しておむすび村と名付けた。今後も定期的に音楽や四季折々の催しを開きたい」と話す。

 村びらきは23日午前10時~午後3時。つみれ汁や蒸しパン、海藻や野菜、手作りのクリスマス小物などの販売のほか、大型積み木やちんどん体験などができる子どもコーナーを設ける。午前11時からコンサートがある。庭造りの資金を募るため、チャリティーバザーも開く。家庭で眠っている日用品、食器などの提供を呼びかけている(食品を除く)。

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