閉じる

人が集まる空間に 石巻名画座で香港映画上映 トークも楽しむ

アフタートークで主演のチョウ・ユンファや香港映画の魅力を語る幸野さん(右)と本庄さん

 街中を映画の灯で照らす石巻名画座による第4回上映会が10月28、29の両日、石巻市中央1丁目のシアターキネマティカで行われ、市民は香港映画「誰かがあなたを愛してる」(1987年)を楽しんだ。トークもあり、主演のチョウ・ユンファに関するエピソードに耳を傾けた。

 「誰かがあなたを愛してる」は秋のニューヨークを舞台にした切ない大人のラブストーリーで、2日間で計6回上映。初日は1回目の終映後にアフタートークがあり、石巻名画座代表・本庄雅之さん(64)とフリーライターの幸野敦子さん=東京都=が対談。

 幸野さんは実際にチョウ・ユンファを取材したことがあり「優しく物腰が柔らかいすてきな男性で、ラーメンが好きだった」と紹介した。トークは香港のノワール映画やブルース・リー、ジャッキー・チェンら人気スターの話題にまで広がり、観客の興味を引いた。

 市内に住む公務員山本秀人さん(60)は「一人で見るよりみんなで見る、この雰囲気が好き。街中の名画座を応援したい」と語った。幸野さんは「この名画座が新しい出会いを生み、その輪が広がれば素晴らしい」とエールを送った。

 3月にスタートしてから2カ月に1回のペースで上映。有志の協力を得ながらも、ほぼ一人で奮闘してきた本庄さんは「いろいろなジャンルの映画を上映することで、見る選択肢を増やしたい。人が集まる空間に育てたい」と意欲的だ。

 第5回上映会は12月16、17の両日。作品は「カサブランカ」(42年)。連絡先は本庄さん090(3478)5532。

関連リンク

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ