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石巻小創立150周年 記念歌や標語など、児童会中心に創作 愛校心深まる

150周年記念歌の練習に励む6年生

 石巻市石巻小(児童280人)は、児童会が中心となって創立150周年を記念した標語とロゴ、キャラクター、歌を作った。標語は「伝統ある校訓五箇条 大切に」。「石小のいいところ」をテーマにクラスごとに標語を一つ作り、全校投票で決めた。歌は6年生有志が作詞作曲を手がけた。節目の年に児童の思いや愛校心は深まっている。

 同校は明治時代に制定された児童心得「校訓五箇条」を継承し教育活動の柱に据え、児童の健やかな成長を後押しする。児童は毎日朝の会や朝会と集会の前に唱和している。

 ロゴは校旗を参考に「石小」の文字と鹿の角を図案化した。キャラクターは「だるま落とし」のイラストで、だるまの下のパーツに「げんき」「まじめ」「ひとりでせよ」「こらえよ」「おぼえよ」と校訓五箇条のワードを記した。それぞれ全校から募集し投票で決めた。

 歌は、6年生に声がけし、手を挙げた6人(女子5人、男子1人)が創作に携わった。題名は「石巻小学校150周年記念歌~笑顔とともに」で、歌詞は3番まである。「地域に人に支えられ」「高学年と低学年 みんなで協力」「どこまでも羽ばたけ 石小っこ」といった言葉が盛り込まれ、歌いやすく明るい曲調だ。

 150周年記念歌は、25日の創立150周年記念式典で披露される。児童たちは校歌のように斉唱できるよう、練習に熱を入れている。

 記念歌作りに当たった6年生の一人、高橋千芽さん(11)は「石小がいつまでも続くように大切に歌い継いでほしい」と話した。

 新井雅行校長は「児童の150周年への思いが伝わる。3番は学校と自分たちの未来を重ね、新たな創造をイメージさせる。卒業しても助け合いの気持ちを忘れず、未来に向かって羽ばたいてほしい」と期待する。

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