「協同的な学び」へ 山形大准教授招き、授業づくり研修会 東松島・矢本二中
東松島市矢本二中(生徒333人)は10月31日、山形大大学院教育実践研究科の森田智幸准教授を招いて「協同的な学び」の授業づくり研修会を開いた。グループ活動を取り入れた聴き合い、学び合う授業で生徒一人一人がどう学べているか、教師の感じ取る目を鍛える狙い。
森田氏は全教室の授業を見て、教員一人一人と対話しながら助言した。学校によると、教師は生徒が学ぶべき知識や学習内容の定着を図るために説明が多くなるが、森田氏は「定着させたいときほど4人グループに戻すと良い」「子ども同士で対話し、確認する方が学びやすいし効果がある」などと、子ども同士に学びを委ねることを促した。
東松島市産の食材を使って郷土料理「おくずかけ」を作る家庭科の提案授業(2年2組36人)も参観し、おくずかけを食べた。
協同的な学びが今なぜ求められているかについて、森田氏は「知的に高度な作業、協働的に支え合う仕事が求められており、協同的な学びは将来の職業、働き方に直結している」と指摘した。
研修会には学校運営協議会やPTAの関係者も参加し、協同的な学びの必要性を認識した。
矢本二中は学習指導要領が求める主体的、対話的で深い学びの実現に向け、市教委が推進する協同的な学びの授業を展開する。
渋谷和彦教頭は「森田氏から具体的な授業の進め方や手法についてアドバイスされた直接対話の場が教師の授業力向上に直結する」と強調。協同的な学びの授業を充実させ、学力向上につなげるとともに、生徒の思考力や判断力、探究心を育んでいく方針だ。
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