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虐待防止へ 子ども中心の社会訴え、街頭活動 県東部児童相談所

チラシやグッズの入った袋を配り、啓発活動を行う署員ら

 石巻地方3市町と登米市を管轄する県東部児童相談所は17日、児童虐待防止の啓発活動を石巻市茜平4丁目のイオンモール石巻で行った。こども家庭庁が主導する11月の「秋のこどもまんなか月間」に合わせた取り組みの一環。

 相談所職員と石巻署生活安全課の署員の計5人が、児童虐待の相談や情報提供を呼びかけるチラシのほか、全国共通の児童相談所虐待対応ダイヤル「189」が書かれたポケットティッシュやボールペン、ステッカーなどの250セットを配布した。「児童虐待防止のキャンペーンです」と声を掛けながら、大人だけでなく子どもにも配った。

 同相談所の虐待相談件数は年々増えている。2022年度は469件で、20年度の309件に比べ約1.5倍に増加した。

 家庭支援第一班の大谷信次長は「家庭内だけでなく地域で子どもたちを見守ってほしい。さまざまな家庭の事情があるので、周りの人たちが子どもだけでなく親も支えていくことが大事だ」と話した。

 新型コロナウイルス禍で前年度までは県石巻合同庁舎などへのチラシ設置にとどめていたが、本年度は4年ぶりに街頭での啓発活動を再開した。

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