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最大級客船MSCベリッシマが石巻寄港 乗客3700人、観光満喫

埠頭には案内所が設けられ、乗船客に地酒や観光スポットを紹介した

 日本と韓国を巡る客船「MSCベリッシマ」(マルタ船籍、定員5714人、17万1598トン)が22日、石巻市の石巻港雲雀野中央埠頭に寄港し、歓迎イベントなどが開かれた。全長315メートル、19階建ての世界最大級のクルーズ船で、石巻への来港は8月に続き2回目。

 地元関係者が大漁旗を振って出迎える中、乗客約3700人を乗せた船が港に到着。石巻、東松島、女川、松島の2市2町などでつくる石巻港大型客船誘致協議会などが観光案内所を開設し、水産物などの特産品販売でもてなした。地酒を振る舞うコーナーでは、石巻商高の生徒らもPR活動を手伝った。

 岩手県や松島町などの観光地を巡る4つのオプショナルツアーに加え、石巻市中央2丁目の観光交流拠点施設「いしのまき元気いちば」へのシャトルバスも5分間隔で運行され、インバウンド(訪日客)を含む多くの乗客が市内に足を運んだ。

 夫婦で神戸市から訪れた70代主婦は「東日本大震災で被災した石巻には、神戸の阪神大震災と重ねて大変だったなと思うところがある。たくさん買い物をしてお金を使っていきたい」と話した。

 船は13日に横浜港を出発した。22日午後4時ごろに石巻港を離れ、23日に横浜へ戻る。

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