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不登校などの受け皿に 長野の通信制さくら国際高、石巻に学習センター 来年4月

アトムズ学習塾の前に立つ石巻大橋学習センター長の横江氏(中央)、佐藤社長(右)らスタッフ

 通信制のさくら国際高校(長野県上田市)は来年4月、連携施設として石巻市に同校石巻大橋学習センター(認可申請中)を開設する予定だ。学習塾や放課後児童クラブを手がける同市大橋3丁目のアトムズが塾校舎を利用し、学習センターを運営する。不登校などで悩む子どもたちの受け皿を目指し、一人一人の個性と向き合い、学びを支えていく。

 大橋学習センターに通学する対象は中学校新卒者・既卒者、高校転入・編入希望者。好きなことや進路に合わせてコースを選び、自分のペースで楽しく学びながら3年間で卒業する。

 卒業には3年間で75単位の習得が必要で、スクーリング(面接指導)とレポート(1年間で65枚)提出、単位認定試験で単位を取得する。

 スクーリングと単位認定試験は近隣のさくら国際高キャンパスなどで実施し、大橋学習センターでは選択したコースの勉強やレポートの作成支援をする。

 さくら国際高には(1)総合進学学科(2)デザインクリエイト学科(3)eエデュケーション学科(4)地域経済学科-の四つのコースがある。大橋学習センターでは入学後、体験活動などで学校生活に慣れてからコースを選んでもらい、本人の興味や関心事を生かしたカリキュラムにしていく。

 横江良伸センター長(62)は「子どもが安心して落ち着ける居場所にしたい。本人がやりたいことや挑戦したい資格取得に向けて寄り添い、学びを支えていく」と語る。「既に高校に入学して退学を考えている人は、辞める前に相談してほしい」と呼びかける。

 アトムズの佐藤将人社長(40)は「通信制高校では、学校生活を楽しみながら動画編集やプログラミングなど専門的な技術を習得できる。この事業を通じて不登校や引きこもりなどの問題解決に取り組み、社会で必要とされる人材を育成していく」と話している。

 12月3日に学校説明会(午前10時から)と個別相談会(10時半から)を石巻市大橋3丁目5の2、アトムズ学習塾で開く。参加無料で、事前の申し込みが必要。連絡先は0225(98)9033=平日午後2~9時=。

【さくら国際高校】 
 2005年開校。不登校の子の心と学びをサポートし、個性を育む教育を実践する。長野県上田市の本校ほか、東京校、全国にキャンパスや学習センターがある。

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