「健康」が街の明るさに　坂本さん、ヨガスタジオ開設　避難所で運動の大切さ痛感　石巻

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　石巻市立町１丁目に１１月初め「ヨガスタジオＨＡＲＥＲＵ」がオープンした。東日本大震災を機に、市民が運動に親しむきっかけをつくろうと石巻市の坂本佳那さん（３９）が開設した。併せて、幼稚園年長から高校生までが通える「陸上スクール“ＳＵＮＮＹ”」も開講。坂本さんは「家族みんなが健康で過ごすことで、街の明るさにもつながれば」と期待する。

　坂本さんは仙台市出身で２００６年、東北福祉大４年の時に三段跳びで日本学生陸上大会（日本インカレ）で優勝した経験を持つ。１１年１月から石巻市に住み始めたが、間もなく震災があり被害を目の当たりにした。

　震災当時は蛇田地区で子どもたちと遊ぶボランティアに携わった。「鬼ごっこなどで遊ぶ中で、スポーツの楽しさを再認識した」と振り返る。

　避難所で長期的に過ごす人が疲れている様子を見て、限られたスペースや、運動が苦手でも体を動かしリフレッシュできる方法はないか模索。ヨガインストラクターの資格を取得し、石巻、東松島両市でフリーで活動を始めた。両市のスポーツ協会主催の陸上教室でも指導者を務めている。

　ヨガスタジオのレッスンは火－土曜日で、平日午後７時半以降の夜の部や、土曜午前８時半からの「モーニングヨガ」もあり、社会人も通いやすい日程が組まれている。

　在籍するインストラクターは４人。いすに座って行うチェアヨガ、姿勢改善効果が期待できる「ヨガ棒ｆｌｏｗ」のほか、運動強度が高い「パワーヨガ」、床バレエなどのプログラムが開かれている。月額会員（４９５０円）だけでなく、５枚つづりのチケット制（９０００円）で通うこともできる。

■陸上教室も開講

　陸上スクールは石巻教室が火曜午後５時から、東松島教室は水曜午後４時１５分からでそれぞれ月３回開講。「走る・投げる・跳ぶ」の陸上の基礎を取り入れ、運動神経の発達を目指し遊びながらトレーニングにつなげる。競技に取り組む選手向けのアスリートクラスも増設予定。

　ホームページ（ｈｔｔｐｓ：／／ｋａｎａｓｕｎｎｙｐｌａｎｎｉｎｇ．ｊｐ／）からメール、または電話で申し込む。体験入会や見学も随時受け付けている。ヨガは今月中は入会金無料。

　連絡先はヨガが０８０（１３１３）８０８０、陸上スクールが０８０（３１４９）５３２１。