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「可能性は自分の中に」 登山家・大山さん、講演 矢本一中生を励ます

過酷な登山を振り返りながら体験を語る大山さん(右)

 一般企業に勤めながらエベレストなど世界7大陸最高峰を制覇した登山家の大山光一さん(75)=埼玉県東松山市=が11月27日、東松島市矢本一中(生徒464人)で講演した。「夢抱き 夢育み 夢実現~自分を生きる」をテーマに、自身の体験から「可能性は自分の中にあり、答えは実践の中にある。目の前のチャンスをつかむのは自分」と語りかけた。

 大山さんは10代後半から社会人山岳会に所属し、本格的な登山を始めた。24歳の時に北米大陸の最高峰マッキンリー(現デナリ)に登頂。一時は登山から遠ざかったが、50歳の時に再開した。定年まで勤めた自動車部品製造会社の仕事と両立させ、最高峰の山々に挑み58歳で制覇した。

 2012年には2度目のエベレスト(8848メートル)登頂に成功。友好都市の関係を結んでいる東松島市などの関係者が寄せ書きした旗を山頂に掲げ、東日本大震災の復興を祈願した。翌年から10年間は東松島市を訪問し、子どもたちへの寄付金を届けてきた。

 講演では映像や写真とともに、山への温暖化の影響や現地の子どもたちの様子などを紹介。過酷な登山を振り返り「登山は山頂に行くという成果に向けてできる限りのことをする。勉強も部活も同じ。求める成果を明確にし、達成するための計画を立て実践すれば成果は後から付いてくる」と励ました。

 「皆さんは生まれた時から人生という山登りをし、自分のために学力や知識を身に付けている。一つ一つの学びが将来の生きる力となり支えてくれる」と語った。

 全学年の425人が参加した。生徒会長の2年尾形柑南さん(14)は「命を落とす危険がある登山は覚悟が必要だと感じた。(登頂成功に)人数や組織の大きさは関係ないと聞き、環境を言い訳にしてしまうことがある私にとって生き方の参考になった」と話した。

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