成長助けプレー楽しむ 東松島で「麦踏みサッカー教室」 親子ら50人、畑駆け回る
東松島市矢本地区の大麦畑で9日、サッカーJ2仙台を運営するベガルタ仙台(仙台市)のスクールコーチを講師に招いた「麦踏みサッカー教室」が開かれた。地元を中心に、親子約50人が参加。畑でのサッカーを楽しみながら、麦を踏みしめて成長を手助けした。
同市の一般社団法人東松島みらいとし機構(HOPE)と東日本大震災で被災した矢本地区で「希望の大麦」を栽培する農業法人めぐいーと、ベガルタ仙台が主催。めぐいーとが大麦を育てている農地約1・1ヘクタールで実施した。
土を踏みしめる「麦踏み」を行うと根がしっかりと張り、茎がまっすぐ成長しやすくなるという。参加者は横一列に並んで畑を歩き、麦踏みを実施。ドリブルでのリレー競走やミニゲームで汗を流した。
希望の大麦は市内の約20ヘクタールで栽培されている。収穫は来年6月の予定で、70トンほどを見込んでいる。クラフトビールやウイスキーの他、お菓子、麦茶などに加工される。
HOPEの引間世枝美代表理事は「東松島で大麦を作っていることを子どもたちに知ってもらうとともに、普段は入れない場所で思いっきりサッカーを楽しんでもらえたらうれしい」と語った。
参加した同市赤井南小4年の山内獅登(しどう)君(10)は「地元で麦を作っていることを初めて知った。でこぼこした地面でのサッカーは、思った通りにボールが動かず面白かった」と感想を話した。
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