「農福連携」に理解 農業・福祉関係者が研修 障がい者雇用、石巻地域の事例紹介
県東部地方振興事務所は7日、農業と福祉事業所が連携する「農福連携」を広めるための「石巻地域農福連携推進研修会」を県石巻合同庁舎で開いた。市内を中心に農業に携わる企業と福祉事業所から計33人が参加し、連携への理解を深めた。
石巻地方で実践されている農福連携の事例を紹介した。野菜を生産販売する東松島市牛網の「よつばファーム」の熱海光太郎代表と、石巻市開成の一般社団法人「地域障害者雇用促進協会Nさぽーと・みやぎ」の木村恵美子代表理事が登壇。農福連携の利点や課題などをパネルディスカッション形式で説明した。
2人は参加者との質疑応答も交えて事業内容などを説明。熱海さんは障がい者の働き方について「いかに的確に作業を説明できるかが大切。規模の大小にかかわらず、活躍の場がある」と強調。木村さんは農福連携について「デメリットが見当たらない。農業にも福祉にも役立っている」と語った。
研修会に参加した一般社団法人イシノマキ・ファーム(石巻市北上町)の企業在籍型職場適応援助者(ジョブコーチ)を務める池田新平さんは「農業と福祉のリアルな話が聞けた。障がい者の雇用を考えているので、今後に生かしたい」と話した。
研修会は2021年から開催し、今年で3回目。
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