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子どもたちが街で集めた模様、千代紙に 石巻駅構内の飲食店で展示 来月14日まで

子どもたちのフロッタージュを元にデザインした千代紙

 石巻地方の子どもが制作に携わった華やかな千代紙が、JR石巻駅構内の「Reborn-Art STAND」(リボーンアートスタンド)の店内を彩っている。1月14日まで。

 千代紙は8月に市中心街であったワークショップで子どもたちが集めた柄を基に、大阪府出身の現代アートユニット「Yotta(ヨタ)」の木崎公隆さん、山脇弘道さんがデザインした。

 子どもたちが街を練り歩き、れんが舗装の道路やマンホールの凹凸などから「フロッタージュ」と呼ばれる技法で模様を紙に写し取って採集。ヨタが柄を組み合わせ、「大塚染工場」(京都市)がシルクスクリーンの技法で手刷りした。

 裁断前の菊判サイズ2枚と、35枚にカットした千代紙を展示する。近づくと柄に「石巻」の文字などが見える。フロッタージュの原画も合わせて展示し、デザインの原型を見ることができる。

 ワークショップと展示を主催した一般社団法人「Reborn-Art Festival」の担当者は「大量生産などが主流の中で、手刷りならではの色味や存在感がみどころ」とPRした。

 スタンドは午前11時開店で、月-土曜・祝日は午後9時、日曜は午後3時まで営業する。

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