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(770)弔電の束の向うに冬の波/友岡子郷(1934~2022年)

 故人の家に、遠方から届いた弔電の束があります。葬儀が一段落ついた後、整理のために置かれているのか、葬儀の最中にまとめてあるのか、作者の目はその束の向こうに、寒々とした冬の波を捉えました。窓から見えたなどと実景にすることもできるでしょうが、それよりも作者の心象風景と捉えるべきでしょう。遠くから届いた…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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