(770)弔電の束の向うに冬の波/友岡子郷(1934~2022年)
故人の家に、遠方から届いた弔電の束があります。葬儀が一段落ついた後、整理のために置かれているのか、葬儀の最中にまとめてあるのか、作者の目はその束の向こうに、寒々とした冬の波を捉えました。窓から見えたなどと実景にすることもできるでしょうが、それよりも作者の心象風景と捉えるべきでしょう。遠くから届いた…
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