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特殊詐欺被害、一声かけ防ぐ コンビニ2店と従業員に感謝状 石巻署

手島署長(右から3人目)と、感謝状を手にする従業員ら

 石巻署は18日、特殊詐欺被害を未然に防いだコンビニエンスストア2店と従業員3人に感謝状を贈った。

 贈られたのは、石巻市のぞみ野2丁目のファミリーマート石巻新蛇田店と従業員の菊田真保さん(46)と阿部美咲さん(29)、同市のぞみ野3丁目のミニストップ石巻新立野店と従業員の大森道子さん(39)。両店の店長と3人に手島俊明署長が感謝状を手渡した。

 新蛇田店では11月3日、70代男性が高額の電子マネーを購入しようとしたところを菊田さんが声を掛けた。男性は自身のパソコンに「ウイルスに感染した」という表示と一緒に出た電話番号に連絡し、修理料金としてカードの購入を求められていた。男性がカード自体を理解していなかったことなどから菊田さんと阿部さんは詐欺を疑い、警察への連絡を勧めた。

 新立野店では11月8日、電子マネーカードの種類が分からず困っていた60代女性が大森さんと会話。女性のスマートフォンにはSNSで「1200万円あげるので、振り込みのために1万円のプリペイドカードを購入してほしい」とメッセージが届いており、銀行口座も登録していたことが分かった。大森さんは二重に詐欺被害に遭う危険を感じ、消費生活センターや警察への相談を促した。

 大森さんは数年前、来店客が肩を落としながらカードを購入しているのを見ており、以来、高額のカードを購入しようとする人には声を掛けていたという。

 感謝状を受けた阿部さんは「防げてよかった」、大森さんは「今後もお客さんが被害に遭わないようスタッフと協力したい」と話した。

 手島署長は「皆さんの一声のおかげで犯罪の被害に遭う人が減った。勇気と機転に敬意を表したい」とたたえた。

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