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ウクライナから避難のイリナさん、児童と触れ合い 石巻・開北小で習字や音楽

習字作品の前で記念写真を撮るイリナさん(中央右寄り)と6年生

 石巻市開北小(児童297人)で18日、ロシアの侵攻が続くウクライナから石巻市に避難しているイリナ・ホンチャロヴァさん(64)と児童との交流があった。児童らはウクライナへの支援として集めた募金をイリナさんへ贈り、習字や音楽を通して交流を深めた。

 3年生40人と6年生47人が参加。募金は6年生が12月1日の授業参観日に教室の前などで募金箱を持って呼びかけた。計2万96円集まり、目録をイリナさんへ手渡した。

 6年生との習字で、イリナさんは「希望」と書き、6年生が事前に書いた「友」「笑」などの漢字とともに画用紙に貼った。

 3年生はイリナさんへ「小さな世界」を合唱。リコーダーで「レッツゴーソーレ」の演奏を披露した。質問タイムでは「ウクライナにはどんな遊びがあるか」という質問に、イリナさんは「子どもたちはサッカーが大好き」と答える場面もあった。最後は児童たちと一緒に折り紙で花束をつくった。

 募金贈呈の代表をした6年の熊谷優愛(ゆあ)さん(12)は「イリナさんの習字が上手だった。募金で皆が笑顔に、幸せになってほしい」と話した。

 イリナさんは「ウクライナで小学校教諭をしていた私にとって、子どもたちとの出会いが最も重要。募金に協力してくれた子どもたちや先生方、保護者の方に感謝したい」と語った。

 同校とイリナさんとの交流は2回目。募金はウクライナの子どもたちへ贈るお菓子代に使用される。

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