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桃生町樫崎法印神楽保存会、地域文化功労で大臣表彰 石巻市内で5団体目

石巻地方神楽大会で舞を披露する桃生町樫崎法印神楽保存会                   =9月、石巻市遊楽館
斎藤市長(左から2人目)に表彰を報告する保存会のメンバーら

 県の無形民俗文化財に指定されている石巻市の「桃生町樫崎法印神楽」の保存会が、文化庁の「2023年度地域文化功労者表彰」を受賞した。地域の芸術文化の振興や文化財の保護などで功績があった個人・団体に対する文科大臣表彰で、長年にわたり地域の神楽文化の継承に尽力している点が認められた。市内での受賞は5団体目。

 本年度は芸術文化と文化財の2分野で計94個人・団体が受賞。樫崎法印神楽保存会は文化財分野で表彰された。

 樫崎法印神楽は鹿嶋神社の宮司などを担ってきた榊田家を中心に継承し、明治時代に普及発展のため一般氏子にも門戸が開かれた。保存会は1971年に設立。現在は小学生から一般まで12人が所属し、地区内外の神社例祭や神楽大会などで舞を披露している。90年に県の無形民俗文化財に指定され、93年には県教育功労者表彰、99年には県文化の日知事表彰を受けた。

 保存会のメンバー4人が13日、斎藤正美市長を表敬訪問し受賞を報告した。斎藤市長は「伝統を守っていくことは大変。ご先祖さまも喜んでいるでしょう」とたたえた。

 榊田三男会長(73)は取材に「先祖のおかげで継承してくることができた。伝統を後世に守り継いでいかなければいけないという思いを新たにした」と語った。

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