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「金華さば」シーズン到来宣言 大幅遅れも、弾みに期待 石巻魚市場

 石巻市の石巻魚市場は26日、ブランド魚「金華さば」のシーズン到来を宣言した。宣言が始まった2013年以降、最も遅く、昨年の12月2日よりもさらにずれ込んだが、関係者は「年内に宣言できて良かった」と安堵(あんど)した。

 北海道、青森、福島の巻き網船5隻が26日、宮古沖で漁獲したマサバ計約212トンを水揚げ。100~200グラムの小型が主体で、300~500グラム以上の中大型は1%ほどだった。

 金華さばは、鮮度が良く脂質15%以上という基準を満たしたものが選ばれ、重さも500グラム前後が目安。この日の中大型の脂質は14~25%で、シーズン入りの条件を満たすと判断した。価格は1キロ当たり142~188円で取引された。

 サバは近年、海水温が高く東北周辺で漁場が形成されないため不漁が続く。石巻魚市場では例年10~11月にシーズン到来を宣言していたが今年は見合わせていた。

 魚市場の丹野大治専務(66)は「消費者や加工業者など待ちわびていた人が多い。宣言したことで今後の水揚げに弾みがついてほしい」と話した。

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