国旗、イリナさんの支えに ウクライナで医療支援の小金沢さん、現地の土産品贈る
石巻市蛇田の小金沢はり灸整骨院経営の小金沢良一さん(66)が8月から2カ月、ウクライナでリハビリのボランティアを行った。帰国した小金沢さんが今月26日、市内に同国から避難しているイリナ・ホンチャロヴァさん(64)ら家族にウクライナの国旗などを贈った。
小金沢さんはウクライナで傷ついた兵士のリハビリボランティアに従事。右腕しか動かせなかった兵士は松葉づえで歩くまで回復したという。ウクライナの国旗や帽子、伝統衣装などの雑貨約20点を自分の家族への土産として現地で購入したが、帰国後にイリナさんが何も持たずに避難して来たと知り「国旗はイリナさんが持つべきもの」と贈呈を決めた。
26日は石巻市中央1丁目の社会福祉法人一視同仁会花水木デイサービスセンターもとまちで、国旗などのプレゼントをウクライナ製のバンダナで包み、サプライズで手渡した。イリナさんは驚きながら「幸せを運んでくれて本当にありがとう。知人や友人に伝えたい」と目に涙を浮かべて感謝した。
小金沢さんは「予想以上に喜んでもらえてうれしかった。国旗はイリナさんがウクライナの文化を紹介する活動などをする際、使ってほしい」と語った。
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