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(790)雪掻けば雪降る前の地の乾き/中村苑子(1913~2001年)

 雪掻(ゆきか)きと一口に言っても、降る雪の量によって作業も労力も大きく変わってきます。この句ではそれほど大雪ではなく、雪を除(の)けた道が、その後の陽気で乾燥するくらいなのでしょう。しかし、冬のただ中に、雪に濡(ぬ)れても隠れてもいない地面があると少し違和感があります。まるでその場所だけ季節を忘れ…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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