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能登半島地震 北上川下流河川事務所、4人派遣 東松島・共同募金委、義援呼びかけ

緊急災害対策派遣隊、珠洲市で危険箇所など点検

斉藤所長(右)から激励を受ける調査班のメンバー

 能登半島地震を受け、国土交通省北上川下流河川事務所は11日、緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)4人を石川県に派遣した。被災状況調査班(砂防)として土砂災害警戒区域や危険箇所の点検、調査に当たる。

 砂防の調査班は岩手、秋田、山形、福島4県の東北地方整備局の出先事務所から計5班が石川県内で活動している。北上川下流河川事務所からの派遣は今回が初めてで、同県珠洲市で1週間ほど活動する予定。

 同事務所の斉藤喜浩所長は「私たちも東日本大震災で大きな地震、津波を経験している。地域の人の不安や苦しみを少しでも払拭できるように、培った技術力を現地で発揮し、期待に応えてほしい」と激励した。

 調査班長で、同事務所吉田川緊急治水対策出張所の三浦英晃所長(47)は「避難している多くの人が正常な生活に戻れるよう、岩手・宮城内陸地震などでの経験や知見を生かし、安全に配慮して活動したい」と決意表明した。

広がる支援の輪 買い物客の善意、続々と

買い物客は次々と募金に協力した=ヨークベニマル矢本店

 能登半島地震の被災地を支援しようと、東松島市共同募金委員会は11日、市内2カ所で災害義援金の募集活動を実施した。

 ヨークベニマル矢本店では、委員会事務局の市社会福祉協議会や市民生委員協議会などから10人が参加。買い物客らに「よろしくお願いします」と寄付を呼びかけた。フレスコキクチ矢本店でも活動した。

 多くの買い物客が足を止めて協力し、中には紙幣を募金箱に入れる人もいた。集まった義援金は社会福祉法人中央共同募金会(東京)を通して被災地に送られる。

 市社協の職員は「東日本大震災で各地から支援を受けたので、お返しの気持ちでやっている。今後も協力を呼びかけたい」と話した。

   ◇

<能登半島地震寄付・支援>

 石巻市の田道町一丁目町内会は9日、市に寄付金3万円を寄託した。

 石巻市の立町一致会は9日、市に寄付金5万円を寄託した。

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