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朝日浴び、銀のサンマ輝く 冬の風物詩「天日干し」始まる 女川

串に刺されたサンマが従業員らによって手際よく干されていった

 女川町の冬の風物詩である「サンマ天日寒風干し」が11日、町内の水産加工会社「ヤマホンベイフーズ針浜工場」で始まった。初日は約8500匹のサンマが干され、朝日を浴びて銀色にきらきらと輝いた。

 特製の塩だれに一晩漬けたサンマを約15匹ずつ串に刺し、従業員が木製のやぐらに手際よく掛けていった。エラの中までしっかり乾くよう、サンマの腹を南に向けて干した。奥羽山脈からの乾いた北西の風が生臭さを飛ばし、うまみを凝縮させるという。

 女川港の昨年のサンマ水揚げ量は1838トンで、前年の約1.4倍に増えたが、小さい個体が多く、大きいサイズは値上がりしているという。

 山本丈晴社長は「サンマは女川を代表する魚。全国にいる女川とゆかりのある人に味わってもらい、女川のことを思い出してほしい」と語った。

 天日干しは3月まで続き、今年は約40万匹の加工を見込む。同社の直売所をはじめ、百貨店や大手スーパー、インターネット通販などで全国に販売される。

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