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能登半島地震 被災経験者ら、思い込め炊き出し準備 東松島・野蒜

炊き出し用の食材を切る参加者

 東松島市野蒜の防災体験型宿泊施設「KIBOTCHA(キボッチャ)」を運営する貴凛庁が中心となる「宮城災害支援KIBOTCHAチーム」の三井紀代子代表が14日、能登半島地震の支援活動で現地入りするのを前に13日、東日本大震災の経験者らが炊き出し用に提供する野菜類の下準備を同市野蒜の亀岡地区集会所で行った。

 KIBOTCHAの非正規職員ら約20人が参加。亀岡自治会が運営する「みんなの食堂」に携わっている住民も協力し、野菜を現地ですぐに調理できるよう皮をむいたり、一口大に切り分けたりした。

 住民らが持ち寄ったり、KIBOTCHAが募った支援金で購入したりしたのはタマネギやニンジン、ハクサイなど。野菜を洗う人、切る人など作業を分担し、500食以上の野菜をそれぞれ清潔な袋に入れた。

 参加した主婦飯坂純子さん(76)は震災で同市野蒜の自宅が全壊。現在は同じ場所に再建して夫婦で暮らしている。「自分自身も支援してくれた皆さんに助けられた経験がある。今、被災している皆さんには少しでも早く元気になってほしい」と話した。

 宮城災害支援KIBOTCHAチームの代表代理を務める宮本明美さん(41)は「私自身も震災を経験し、支援が持つ力を知った。必要な物を必要な所に必要なだけ届けられるようにし、応援する気持ちも一緒に届けたい」と語った。

 亀岡自治会は簡易トイレ800回分を提供している。

 三井代表と食材は14日に現地に到着し、現地の支援団体と合流する予定。

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