能登半島地震支援 小中学生、恩返し募金活動続々 石巻地方
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震を受け、石巻地方の小中学校で児童生徒が募金活動を行っている。子どもたちの大半は東日本大震災以後の生まれ。地元が受けた各地からの支援に恩返ししようと、活動場所に決めた校内外で元気にお願いの声を上げている。
石巻・北村小、昇降口でお願い
石巻市北村小(児童59人)は15日、有志の児童6人が校内で募金活動を始めた。19日までの5日間実施し、市社会福祉協議会を通じて被災地に届ける。
6人は校内行事を運営する計画委員会の児童。教師らと地震について話し合う中で活動を申し出た。保護者に向けたチラシも作成し事前に配布した。
募金箱を手にした児童たちは昇降口に立ち、登校した児童や教師に「お願いします」と大きな声で呼びかけた。初日は約6000円が集まった。
副委員長の5年星名駿君(11)は「みんなが持ってきてくれてうれしい」と笑顔だった。委員長の6年遠藤邑華(ゆうが)君(12)は「被災地の復興を手助けするため頑張りたい」と話した。
東松島3中合同、店先で呼びかけ
東松島市では、鳴瀬未来、矢本一、矢本二の3中学校合同の募金活動が14日、同市小松のイオンタウン矢本で実施された。生徒は冷たい風が吹く中、約2時間にわたり買い物客らに協力を呼びかけた。
各校の生徒会や有志の生徒約35人が参加した。手作りした募金箱や横断幕などを手に「よろしくお願いします」と元気に声を上げた。
集まった募金約34万円は、市の担当課を通じて日本赤十字社に送金する予定。
鳴瀬未来中2年の生徒会長成沢秀仁さん(14)は「東日本大震災では各地から支援を頂いたので、少しでも恩返しになれば。被災者が前の生活に早く戻れるよう祈っている」と話した。
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募金活動は今後、石巻市青葉中が18日午後4時から中浦1丁目のヨークベニマル中浦店で行う。同市蛇田中も19日午後4時からのぞみ野2丁目の食品スーパー「あいのや石巻のぞみ野店」などで実施する予定。
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