ホヤに合うビール開発へ 刺し身と共に3種試飲 意見反映、今春発売へ
特産のホヤとビールで地域を盛り上げようと、ホヤに合うビールの開発に向けた試飲会が14日、石巻市中央2丁目のみやぎ生協アイトピアホールで開かれた。同市の一般社団法人ほやほや学会が認定する「ほや伝道師」7人がホヤの刺し身と3種のビールを試飲した。意見を反映させたビールは4月ごろに発売する計画。
ビール開発は同市の一般社団法人イシノマキ・ファームが担う。仙台市や関東から参加した伝道師たちは、ファームが運営する同市中央1丁目のクラフトビール醸造所「ISHINOMAKI HOP WORKS(イシノマキホップワークス)」を見学し、工場責任者の岡恭平さんから醸造法などを聞いた。
試飲会ではホップワークスで醸造されたIPAの「巻風IPA」、試作品のコメを使ったIPA、ドイツから輸入した塩とコリアンダーを乳酸発酵させた「ゴーゼ」を用意。適切に鮮度管理したホヤだけを認定するブランド「ほやの極み」の冷凍刺し身とともに試飲した。
参加者は「ホヤと合わせると面白い味になる」などと感想を話し合いながら、ホヤに1番合うビールをそれぞれ選んだ。
伝道師として仙台市泉区から訪れた管理栄養士の木村安希(あき)さん(38)は「ホヤがすごくおいしく、巻風IPAが1番合うと感じた。ビールによって県内外の人に来てもらえたら、ホヤの認知度もより上がるのでは」と話した。
ビール開発は石巻市のまちづくり会社「街づくりまんぼう」が進める中心市街地活性化策「石巻市マンガロード新名物創出事業」の一環。ビールのラベルにはマンガのイラストを載せる計画。
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