(795)おまもりに綻びのあり寒昴/桜田樹里(2005年~)
自分を守ってくれるはずのお守りに綻(ほころ)びがある。いやいや、もしかして、自分の身代わりになって綻びが生まれたのではないのかしら。リュックにしまったり、日常持ち歩いたりするものだからこそ、いつしか綻びが生まれ、ぼろぼろになってしまう。ごめんなさい、神様。優しい発見が染み通っている。同時に、星団が…
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- ・(794)日没はいづこの日の出かいつぶり/南十二国(1980年~)
- ・(793)滝音を心音として山眠る/土見敬志郎(1935年~)
- ・(792)左義長のやつつけ積みやいざ焚かん/小澤實(1956年~)
- ・(791)一月の川一月の谷の中/飯田龍太(1920~2007年)
- ・(790)雪掻けば雪降る前の地の乾き/中村苑子(1913~2001年)
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。